食を考える(原料表示)
ここ最近よく目に付くのが、調味料を手に取り裏の原料表示を難しそうな表情で見ている方が多く見受けられるようになりました。
原料表示にはその商品を製造するときに使った原料が(量目の多い順に)載っています。
ここでちょっと比べてみましょう
正金醤油 ヒガシマル醤油
この原料表示は『醤油』です
本来醤油は『大豆・小麦・塩』だけで造られます・・・
しかし、現状は『脱脂加工大豆・小麦たんぱく・ぶどう糖・アルコール』
などから出来ているものがほとんどです。
ではなぜ同じ醤油がここまで違う原料なのか?
一言で言うと『製造コスト』の違いです。
丸大豆よりも油を取り除いた脱脂加工大豆の方が安いですし
1~2年かけて造るよりも半年で造った方が安くつきます・・・
本来、醤油の旨味・香りは長い醸造期間によって、大豆と小麦から生まれます
小麦からはぶどう糖ができ醤油に甘みを加え、大豆からはアミノ酸ができ旨味を加えます、麹菌や乳酸菌、酵母による複雑な発酵過程を経て醤油本来の味に仕上がります。
やはり、低コストがもたらす味よりも、自然のもたらす味の方が『深み』のある醤油だと私は考えます。
ではどのように判断をすればよいのか?
添加物のことに詳しく『食品の裏側』の著者として有名な、安部司先生のお言葉で、『原料表示を見て自分の台所に存在しないものが1つでも少ない物を選びなさい』でした。
まだまだこのような低コスト調味料が大半を占めているのが現状です、しかしその中でも正金醤油さんのように昔ながらの製造方法で伝統と味を守っている方がいらっしゃいます、私たちはこのような方の想いを皆さんに伝えていければとおもいます。
まずは、原料表示を見ることからはじめてみませんか?
これからも、こだわりを持って食を考えるスーパーでりつづけます
ガンピー穀物倉庫店長 野勢