免疫が命!冷えに負けない「温め食材」
12月14日に開催された食と健康講座「免疫が命!冷えに負けない「温め食材」」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。
内容
- 芯から温まる陽性の食材を摂るのが鍵!
- 熱が出るのは免疫力を高めるため!
- 冬の感染症には伝統食材が効く!
- 干し椎茸の出汁は最高の免疫アップ!
- 風邪・インフルエンザに『梅醤番茶』
まとめ(講座のダイジェスト版です)
今回から、健康講座の内容と連動し、地元、但馬の食材を使った「森のカフェランチ付き」です。12:30~ランチタイム、13:30~15:00健康講座です。
1) 芯から温まる陽性の食材を摂るのが鍵!
【見分ける方法】
- 寒い地域や季節に採れるもの
- 根菜類など土の中で育つも(蓮根・ごぼうなど)
- 黒や茶色などの濃い色・暖色系の色のもの
- 天日に干したもの(切干大根など)
- 時間をかけたもの(味噌・醤油・梅干しなど)
- 同じ物でもサイズが小さいもの(オレンジ>日本のみかん)
これらを目安に選ぶとよいでしょう。
究極に体を温める物は「塩」です。反対に砂糖はカラダを緩めて冷やしやすいので、使い過ぎにはご注意を。
2) 熱が出るのは免疫力を高めるため!
まず、発熱は、「体が身を守るための生体防御機能」なので、カラダにウイルスなどが入ってきたら起こり得る当然の機能だと知って下さい。体温が平熱より1度上昇すると、免疫力は30%ほど活性化するといわれています。体温が上がり白血球が活性化すると、ウィルスだけでなく、体内に日々発生していると言われるがん細胞をも除去することに貢献すると 言われています。低体温が続くと、がんのリスクも上がる可能性がありますよ。
3) 冬の感染症には伝統食材が効く!
冬に感染症が流行しやすい理由の1つに気温と湿度が考えられます。低温・低湿度を好むウイルスや細菌、微生物などにとって、「寒くて空気が乾燥する冬」は最適な環境です。
高温・多湿の夏よりも長い期間生存できるため、感染力が強くなるのです。
さらに、空気が乾燥していると、咳やくしゃみの飛沫は小さくなり、飛沫に含まれたウイルスが遠くまで飛びやすくなります。そのため、一度の咳やくしゃみによる感染範囲が拡大し、感染スピードも上がることになるのです。
さらに、外気の乾燥に加え、積極的に水分をとらなくなるため、体内の水分量も少なくなりがちです。体内外の乾燥によって、本来は粘液でウイルスの侵入を防いでいる鼻や喉の粘膜が傷みやすくなり、ウイルス感染を起こしやすくなります。
- 醤油、味噌、納豆、漬物などの「きちんとした」発酵食品(原料以外に添加物などの混ざり物がない物)は、中に含まれる麹菌に代表される微生物によって、有害物質を体外に排出する作用があります。また、善玉菌を増やして腸の働きを良くし、消化吸収が活発になり、食事を摂ることで消費されるエネルギー=DIT(食事誘発性熱産生)が高まるので体を温める効果があります。
- 味噌汁は「朝の毒消し!医者要らず」と言われています。体内の有害物質を体外に排出する味噌の効果は、長崎原爆の時、聖フランシスコ病院医長を務めた秋月辰一郎氏が昭和41年に出版した「長崎原爆記」の中で、玄米飯に塩を付けて握り、「濃い味噌汁」」を作り、毎食食べるという栄養論で、援助にあたった隊員までも原爆症にならなかった事実からも理解できます。
- 梅干しは、水の毒・食べ物の毒・血液の毒(三毒)を制し、その日の難逃れと言われる食材です。クエン酸により、食中毒菌やウイルスの増殖を抑制するだけでなく、万病の元「疲労」を回復したり、疲労物質が作られるのを抑えてくれる働きもあるのです。
4) 風邪・インフルエンザに『梅醤番茶』
自分の周りで風邪やインフルエンザが流行っていたり、寒気がしたり、お腹の調子が悪いなど・・カラダの不調には、寝る前の「梅醤番茶」。私は、自宅にあるもので出来る「救急レシピ」として紹介しています。作り方は下記を参照くださいね。また、これはお手当ですので、症状のある時だけにして下さるようにお願いします。
5) 当日の「森のカフェレシピ」を一部公開します。
森のカフェレシピ:梅醤番茶(PDF)、小野芋のとろろの酢の物、小野芋の梅肉和え、小野芋の土佐煮