目覚めの春!解毒フル回転の肝臓・胆のうを労わる食習慣!
3月17日に開催された食と健康講座「目覚めの春!解毒フル回転の肝臓・胆のうを労わる食習慣!」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。
内容
- 自然と共に生きていたら春の不調は当たり前!
- 怒りを溜め込む沈黙の臓器『肝臓』
- 肝は眼に開孔す!眼と肝臓の深い関係
- 肝臓の働きを助けるのは免疫力も高める『酸味』
- 気が騒ぐ春は『血:けつ』を補うものをしっかり摂る!
お客様の感想
アンケートは時間の都合上、今回は省略させて頂きました。
まとめ
卒業から入学、入職と色々なことが終わりを迎え、また始まりを迎えるこの時期。植物界は芽吹き、動物界は冬眠から目覚めます。マクロビオティックでは、この時期を陽性→陰性に変わる時期として、陽性の性質“ぎゅっと溜め込んでいたもの”を、陰性の性質“バッと外に出す”つまり、排毒(デトックス)の時期としています。地球が中のモノを出すのですから、自然の一部である「人」も、カラダの中の要らないものは外に出そうと働きます。
『怒りを溜め込む沈黙の臓器:肝臓』
森羅万象の事象は全て説明が付くとされた、古代中国に発生した「陰陽五行論」 時期によって対応する臓器も感情も、病んだ時出てくる症状や場所も違います。 五行で言うと「木」季節は「春」、この時期の特徴を下記に挙げますね。
- 五臓(対応する臓器:中が詰まっている):肝臓
- 五腑(対応する臓器:中が袋状):胆のう
- 五志(ごし:五臓が病んだ時の感情の現れ):怒
- 五根(ごこん:五臓が病んだ時に病気が現れやすい場所):目
- 五支(ごし:五華:ごかとも言う)五臓が弱った時、症状が現れやすい場所):爪
- 五味(五臓が弱った時の味の好み):酸味
肝臓は1~1.5kgで臓器では大きい方で、化学工場と思えるほど、多機能です。多く働くのに文句も言わず、「解毒」という一番負担のかかる作業を黙々としています。アルコールも薬も中和させて無毒化するのです。
望診法では、肝臓の状況は「眉間に現れる」と言われています。 怒っている人の顔を思いだしてください。眉間にしわを寄せていませんか? 縦皺のある方は、両手でしっかりと伸ばしましょう(眉間を緩めましょう)
こんな時には肝臓が疲れています↓
□いらいらしやすい □目が疲れやすい □白目が充血しやすい □肩や背中(特に右)が凝っている □不眠傾向 □夜中に目が覚める □貧血ではないのに顔色が悪いと言われる □足がつりやすい □爪が割れる □生理不順・生理痛・生理前後のいらいら
『指のお話し』
肺と大腸から出ている生命線=消化器の状態を表し、長い人は消化機能が強く長生きすると言われています。
親指:肺、人差し指:大腸、中指:心包経、薬指:三焦経、小指:内側は心臓・外側は小腸、(腎臓とも)心包経と三焦経は、自律神経や感情を表す→ここに何か異変がある=自律神経が乱れ感情的に不安定になりやすいのです。
『肝臓の働きを助けるのは免疫力も高める:酸味』
肝臓が弱っている時には、「体は酸味」を求めます。酸味には血液をサラサラにする作用があり、ほどほどに摂ると肝機能を高めます。酸味は、散らばった物を収める薬能があります。筋肉を引き締め、汗や尿の出過ぎるのを止める働きもあります。
*肝臓のお休みタイム* 22時~24時 この時間は負担のかかるものは避けましょう。
『肝臓の働きを高める食材』
- 陰性体質→梅酢・梅干し・加熱したりんごやゆず、れもん
- 陽性体質→干し椎茸・みかん・りんご・れもん・ゆず・米酢・あんず・ざくろ・トマト等・・
『陰性・陽性体質の簡単な見分け方(生まれ持った性質)』
陰性体質とは・・たれ下がった眉・離れた眉・垂れ下がった目・大きい目・背が高いなど
陽性体質とは・・かぎ形の眉・くっついている眉・つり上がった目・小さい目・背が低いなど
『春~水分の多いものを摂る』
朝ごはん:特に女性はおかゆがおすすめ!さらに、一杯の味噌汁は朝の毒消しと言われ、体調管理にとても優れていますので、出来るだけ摂るようにしましょう。それから・・肝臓の解毒には「水」が必要です。お酒を呑む時には、間で水を摂りましょう。
『しっかり噛んで、唾液を出す環境をつくる』
よだれの多いあかちゃんは元気と言われます。よだれ=唾液には、ものすごいパワーが備わっています。菌をやっつける、傷口を早く治す、歯肉炎や歯周病の予防、飲み込みやすくする、虫歯を防ぐ、発音しやすくする、そして「消化を助ける」この効果が凄い!
- あごの下のラインは押す刺激で唾液が出ます。出にくい人は、食事の前に、「耳の後ろ~あご」をゆっくり押して唾液で口の中を満たしましょう。
- 唾液が出にくいからと言って、食事中に水分をがぶがぶ飲まないこと!大きい塊で飲み込んでしまい胃に負担をかけるばかりでなく、胃酸が薄まり消化が悪くなります。
- 食事中の小言や怖いニュースなどを見たり話したりしないことも大切です。これらは、緊張することで交感神経を優位にし、唾液だけでなく胃液、膵液、腸液も出にくくします。
『お手当:しいたけ茶』
- しいたけ=湿気の多い所で早く育つので、「陰性が強い」=体を冷やす(涼しくする)
- しいたけ茶は、肉のスープを作る時一緒に摂ると、相性が良く、カラダの負担が軽くなる。
- 脂っぽさを和らげるため、中華料理に良く使われる。
- 動物性脂肪や酸化した油を中和する。
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