デトックスの2月!簡単!おすすめ!発酵食品で腸のお掃除と整理をしませんか?
2月22日に開催された食と健康講座「インフルエンザもノロウイルスも食べ物に予防策あり!」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。
内容
- 食べ物を消化・吸収・排泄する要は『腸』にある!
- 万病から守る免疫細胞の約70%は腸に集結している!
- 陣取り合戦をする『腸内細菌』
- 本物の発酵食品で消化機能のスイッチを押す!
- 『酵素』であふれた発酵食品でカラダ生き生き!
- きちんとした発酵食品は有害物質を体外に排出する!
お客様の感想
- とてもよかったです。また来たいです。
- 身近な話で良かったです。
- 非常に参考になりました。このような予防医学に役立つ講座を続けてほしい!
- 月に一度、身体によい話が聴けて見直しする機会が出来て良い
- ヨーグルトの話、たくあんの話が良い、その他勉強になりました。
- 大変良かったです。
- 分かりやすい内容でした
- 自分では良いと思ってやっていたことが、実は間違っていることが多いことに驚きました
- 沢山良いこと聞かせて頂きありがとうございました。
- 今回、初めて参加させて頂きました。知らないことばかりで目からうろこでした。次回もお願いしたいと思います。
- キャベツの効果、助かります。
- 大変楽しく参考になりました。質問コーナーの時間も参考になります。
- 大変分かりやすく、ためになる内容で勉強になりました。また参加したいと思います。
- 興味深い内容で時間が経つのがあっという間でした。マクロビを学びたいと思いました。
- 理にかなっていることばかりですが、教えて頂いて、スーと自分の中に入ってくる内容で分かりやすかったです。
- とても分かりやすく、ためになりました。実行したいと思います。ありがとうございました。
- たくさんの情報を書き留められず残念!皆さんにも伝えたいので、先生が書かれている物があれば教えて下さい。
まとめ
2月後半頃から三寒四温の時期に入り、日中と夜の温度差が激しい日があります。その時にこそ、「体を温めておく」ことが重要になります。特にお腹(特に腸)を温めておくことは重要です。その際、力を活気するのが、本日の主役『発酵食品』です。
『食べ物のバランスは体を見ればわかる』
1. 歯
肉を主食とする肉食動物は、肉を引きちぎる「犬歯のみ」
草を主食とする草食動物は、穀物をすりつぶす「臼歯のみ」
私達人間は雑食ですが、歯の並びを見れば「食べ物のバランス」は分かります。
総勢32本(親知らずが無ければ28本)
「犬歯:4本」肉や魚を引きちぎる歯
「門歯:8本」野菜を切る歯
「臼歯:20本」穀物をすりつぶす歯
全体の約6割は穀物、3割は野菜、1割は肉や魚を食べるとバランスが良いという事です。
2. 腸
肉食動物の消化管は「単純な袋状で短い」
草食動物の腸の形は「複雑で長い」
私達人間は?国によって長さに差異があると言われています。
日本人は穀類や野菜類を多く食べてきた歴史があり、その消化に時間を要するため、小腸=十二指腸+空腸+回腸=約7m、大腸=約1.5~2mと「欧米人より1.5倍長い」と言われています。
さらに、欧米人だと早い時間で外に出る肉なども、長時間腸に滞在するため腐りやすく病気の原因になるとも言われています。また、肉の消化には悪玉菌が必要なため、腸内に悪玉菌が増え、肉を消化する胆汁酸と混ざった時に発がん性の可能性があると言われていますので、肉を食べる時には、食べ合わせを考えて食べると、早めに外に出る手伝いをしてくれます。(食べ合わせについては次回、お話します)
『免疫細胞の約60~70%は腸に集結している』
免疫細胞は3タイプに分かれます。「①司令官 ②パトロール&前線部隊 ③戦闘部隊」
今日はパトロール&前線部隊のナチュラルキラー(NK)細胞の話をします。NK細胞は毎日毎日私たちの体をパトロールしてくれています。そして、異物だと感知したら無差別に攻撃します。がん細胞を見つけた時も無差別に攻撃します。でも、この無差別に攻撃するお陰で、日々4000とか5000個作られていると言われるがん細胞を片っ端から攻撃してくれる有難い細胞なのです
『NK細胞は年齢とともに力が落ちるので、増やす方法を教えます』
- 本人が「楽しい」「気持ちがいい」と思ってる時に、その働きは高くなります。 だとしたら・・笑ったり笑顔でいることは、NK細胞を増やすことに繋がります。
- 善玉菌の乳酸菌にはNK細胞を活性化させる働きがあります。 腸内の乳酸菌が増えるとNK細胞もパワーアップするため、乳酸菌の豊富な「発酵食品」を取るとNK細胞が増えたり活性化します。例えば:無添加の漬物・ぬか漬けなど
- 動物性の乳酸菌は、ヨーグルトやチーズに含まれていますが、日本人の85%は乳糖を分解する酵素を持っていないと言われているので、こちらは適さない人が多いと考えています。
腸にその多くが集結しているのは、腸、特に小腸に独特の免疫システムがあるからです。 悪い細菌に備えたNK細胞は腸に多くスタンバイしています。NK細胞の70%は腸にあり、大腸よりも小腸に多くいます。まさに腸は体を守る最後の砦。小腸は栄養を吸収する際に、カラダに良いものは吸収し悪いものは排出します。
『免疫細胞が力を発揮するかどうかは、腸内細菌のバランスで決まる』
「善玉菌」代表的なのは乳酸菌やビフィズス菌。人間にとって有用な菌である
「日和見(ひよりみ)菌」優位な方に動く性質があるので、できるだけ善玉菌優位にする
「悪玉菌」これもなかったら困るのです!
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1の割合が良く、免疫細胞が力を発揮しやすい!
『日本の伝統食:まずは味噌にこだわる』
前回もお伝えしていますが、大切なことですので重ねてお伝えしますね。 味噌だけでなく、きちんとした発酵食品(原料以外に添加物などの混ざり物がない物)は、中に含まれる麹菌に代表される微生物によって有害物質を体外に排出するキレート作用があります。毎日の味噌汁は医者要らずとも言われています。『一日一杯味噌汁生活』
このことは、長崎原爆の時、聖フランシスコ病院医長を務めた秋月辰一郎氏が昭和41年に出版した「長崎原爆記」の中で、玄米飯に塩を付けて握り、「濃い味噌汁」」を作り、毎食食べるという栄養論で、援助にあたった隊員までも原爆症にならなかった事実から理解できます。また、秋月氏の本の英語版が英国で以前に出版されていたため、チェルノブイリ原発事故の後にはヨーロッパからの味噌の注文が殺到したのもうなずけます。
*おすすめ味噌=天然醸造味噌*
- 発酵促進の為の加温処理をせず指定添加物(450種類)を使用せず造った味噌のこと。
- 原料は「大豆」「米または麦」「塩」のみ
- 常温でゆっくり熟成させた物(通常、出麹まで3~4日要し、その後1年以上熟成させる)
- 速醸法・即醸法・温醸法などの、仕込んだ原料を加温し、麹菌の働きを強制的に活発化させる醸造時間を短縮させる方法では無いもの(短い時間で安く仕上げる添加物入りの味噌が出回る要因である)
味噌は、野菜を出しで煮た後、冷めていく時に混ぜるか、各々のお椀に一人分ずつ味噌を入れ、そこに出汁と具材を入れて混ぜると、一人ひとり味噌の量が調整できる。
熱湯でぐらぐら煮ると、酵素が死んでしまうので、温め過ぎないこと。
以上