食を考える(農と日本文化)

野菜工場

今日 「野菜工場」をマスコミがとりあげてました

多分 野菜の高騰がきっかけになっての話題づくりだと思います

 

コンピューター制御で養液栽培・・・室温23℃で年中維持

光は可視光線で植物は育つ・・・電灯の光で栽培可能

年間20毛作・・・土耕であればハウスで葉物で7毛作 3倍の効率

日本の省エネ技術は世界一・・・電気代が節約可能

台風が多い日本で需要はある・・・天候に左右されない

狭い土地でも野菜作れます・・・ビルの中で栽培可能

どこでも地産地消・・・都会でも可能です

無菌栽培だから安全性は一番・・・洗わなくても食べれます

等々

 

すごい!! いい事ばかり並んでました

 

日本の農家の平均年齢は65歳だそうです

食料自給率は40%を切っています

 

若い農業の担い手と日本の食糧自給率アップの為に

期待されているというお話でした

 

「食」は文化です

日本は農耕民族

田んぼがあり 山があり 田舎がある

棚田を荒らさないように 必死で田んぼを守る人たちがいる

本当に野菜工場を わざわざ つくる価値があるのでしょうか

 

「農」は生態系を育む営みです

虫が 蛙が 蜘蛛が てんとう虫が

生活を営んでます

こうのとりを復活させる為に 必死でたんぼを守る人たちがいる 

本当に野菜工場を わざわざ つくる価値があるのでしょうか

 

日本の「食文化」は「発酵の文化」です

味噌 醤油 お酒 酢・・・すべて農産物

菌を生かした発酵技術の匠の技

わざわざ 「無菌で安全です」と子供たちに教える

必要性があるのでしょうか

 

幸い 今はJAS認定のオーガニックでは

「水耕栽培の野菜」は認定されません

当然 無機なので有機ではないからです

 

どの「野菜」を食べても同じ味

いつでも どこでも 

「旬の新鮮野菜」を「地産地消で」

その代償が

「日本の田園風景」が荒れ放題

 

「アグリビジネス」と「日本文化」

本質を見極める必要があると 感じました

 

命をつなぐ為に

 

これからも こだわりをもって「食」を考えるスーパーであり続けます

 

青果プランナー 稲垣

出石 中務さんのショット