天高く馬肥ゆる秋!『カラダも心もデトックス』
2019/10/27
10月26日に開催された食と健康講座「天高く馬肥ゆる秋!『カラダも心もデトックス』」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。
内容
- 今は肺も消化器のがんもロボットが手術する時代!
- マクロビ的秋の食生活!温かいカラダ環境を作る!
- この時期、活発に動く肺と大腸のおはなし
- 溜まった塩は里芋で、溜まった脂は大根で、溜まった痰はれんこんで抜く
- 台所は家庭の薬局!簡単お手法!『れんこんポタージュ』
まとめ
1) 今は肺も消化器のがんもロボットが手術する時代!
早期の社会復帰をサポート!患者さんに優しい低侵襲治療「ダ・ヴィンチ」手術。2018年4月から保険適応の幅も広がり、導入する病院も増えてきています。内視鏡カメラとアームを挿入し、術者が3Dモニターを見ながら遠隔操作で装置を動かすと、その手の動きがコンピュータを通してロボットに忠実に伝わり、手術器具が連動して手術を行う、鏡視下手術にロボットの機能を組み合わせて発展させた術式です。
メリットは色々ありますが、代表的なのは以下の5つと考えます。
- 術中の出血量が少ない
- 傷が小さい
- 術後の痛みが少ない
- 合併症の可能性が低く回復が早い
- 入院期間の短縮が期待できる
普段、看護学科の実習でも、この手術を受ける方を受けもつ場面も多くなってきました。テレビでも取り上げられ、多くの方が聴いたことあるけど実際は?にお応えし、皆様のロボット手術へのイメージはがらりと変わったようです。でも、出来れば手術は受けたくないとの意見も上がっていました。そのためには、「食を整え、自身の機能を最大限に活かす」ですね。
2)マクロビ的秋の食生活!陰性から陽性へ「温かいカラダ環境」を作る!
①陰性の食べ物の特徴
- 暑い土地でとれるもの
- 夏にとれるもの
- 地上でとれるもの
- 科学的に合成されたもの
- 精製されて色が白いもの
- やわらかく、水分の多いもの
- 熱をいれると柔らかくなるもの
②陽性の食べ物の特徴
- 寒い土地でとれるもの
- 冬にとれるもの
- 土中にうまっているもの
- 水分の少ないもの
- 熱を加えると硬くなるもの
- 塩辛いもの
③中庸の食べ物の特徴
- 主食に適したもの
- できるだけ精白してないもの
- 加工されていないもの
④陰性を中庸にする調理法
- 加熱する
- 乾燥させる(天日干しを意味します)
- 天然塩
3)溜まった塩は里芋で、溜まった脂は大根で、溜まった痰はれんこんで抜く
●紀元前3000年頃の古くからある食材で“楊貴妃にも愛された”れんこん●
「蓮根」と書く通り、レンコンはハスの肥大した地下茎部分で、旬は10~3月頃の寒い時期です。葉柄に酸素を送る通気孔として平均10個くらいの穴があり、穴が空いているれんこんは「先が見通せる」としてお節料理や、ちらしずしなどお祝いごとの料理に登場します。効果効能は数知れずですが、分かりやすいものをお伝えしておきます。
- 血管や筋肉の老化、肌のしみやしわに効果的、ポリフェノールの一種「タンニン」は、節と皮の近くに含まれるので、れんこんは「皮を剥かず節も食べる」ことでより効果的。
- レンコンは中国漢方や日本の生薬、そして欧米のハーブ療法で、咳と痰をおさめる食べ物として重宝されてきた歴史があります。レンコンには空気が通る気管の粘膜の働きを向上し、痰が切れやすくするだけでなく、気管の収縮と拡張を良好にする作用がある。
- 厚さ1㎝でレモン一個分のビタミンCが摂れ免疫を高める=「風邪予防」になる。
- 山芋やオクラ、モロヘイヤなどにも含まれる粘り成分(ムチン)は水分を多く含み粘膜を強化、気管の粘膜の保護や修復に非常に有効。水溶性なので「汁ごと食べられる料理」で!
- 普通、ビタミンCは熱に弱いが、れんこんの主成分「でんぷん」が、ビタミンCを熱から守る働きがあるので、加熱処理をしてもビタミンCが減りにくいという特色がある。
- 里芋と同じむくみを予防する「カリウム」が豊富!だから余分な塩分を排出してくれる。等
4)台所は家庭の薬局!簡単お手法!『れんこんポタージュ』 添付レシピを参照して下さい。
(注:グラグラ煮たてないこと)