食と健康講座 自分で守れ!『肌と髪』
5月11日に開催された食と健康講座「自分で守れ!『肌と髪』」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。
内容
- 西洋医学で人間の排泄経路は『4つ』
- 皮膚からの経皮吸収率は意外と凄い!
- 皮膚と腸の密接な関係
- ズバリ!「肌と髪」を守る食べ物はこれ!
- 今日からでも遅くない!誰でもできる頭皮ケア
- 今が旬!新玉ねぎの魅力!
まとめ(講座のダイジェスト版です)
1)皮膚からの経皮吸収率は意外と凄い!!
薬剤やアレルギーのテストに「顔と厚みが似ていて、かつ人から見て目立ちにくい場所」として二の腕の内側が選択されますが、実は、カラダの皮膚の中には、もっと皮膚が薄く吸収率の良い場所があります。例えば、二の腕の内側を1倍の吸収率として考えた時、頭皮は3.5倍、あごは13倍、背中は17倍、性器はなんと42倍と言われていますから、その部分に使う日用品には気を遣うことが大切ですね。特に、温かいお風呂の中で使用する入浴剤やボディソープ、シャンプーなど、安全性に注意する必要があります。
2)ズバリ!「肌と髪」を守る食べ物はこれ!
ポイントは「良質のたんぱく質」。髪の毛は約90%がケラチンというタンパク質から作られていて、そのケラチンというタンパク質を作り出していくことが大事になってきます。
肉や卵、魚などの動物性たんぱく質も良いですが、植物性の蛋白質として豆腐などに代表される「大豆製品」のほかに、意外かもしれませんが、「海苔」をお勧めします。海苔は「海の大豆」とも言われるほど良質の蛋白質を多く含み、ビタミンやミネラルも豊富!さらに、細胞の再生を助け、カラダの発育を促す「葉酸」も豊富!さらにさらに、三大旨味成分の(1)グルタミン酸(主に昆布に含まれる)(2)イノシン酸(主に鰹節に含まれる)(3)グアニル酸(しいたけの出汁に含まれる)も多く含まれる唯一の食材。昔は税金として納められ、江戸へ献上されたほどの高級品であり、「一日二枚は医者知らず」とも言われる素晴らしい食材です。
地方によって分け方が異なりますが、本等級で7段階、別等級なら2~5段階で格付けされ荷口が分けられています。今回は兵庫県明石市にある「株式会社 鍵庄」の海苔を紹介しました。創業42年目の会社も訪問させて頂き、お話を伺ってきました。海苔は大変デリケートで育てるのに手間暇がかかります。特に新芽は業界で約3%と希少価値が高く口に入れるとスーと溶ける感じ・・・鍵庄では、この一番摘み(新芽)の海苔を使用しています。
他に、トラブルのない肌や髪を目指すためには腸内環境を改善することも必要です。特に善玉菌を増やすための食材、「乳酸菌」や「食物繊維」は良い働きをします。日本人は、ヨーグルトよりもしょうゆや味噌、みりんなどの調味料、お漬物などに含まれう乳酸菌の活用がポイント!ごはんを食べる時にお漬物を一緒に食べ、味噌汁を飲む事で腸を整えることになります。
さらに、海苔と同じ海藻類のワカメは「食物繊維」が豊富でおススメです。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありその両方を摂取しましょう。水溶性食物繊維は、海藻類や納豆、ごぼう、さつまいもなどに多く含まれていますし、不溶性食物繊維は、こんにゃくやキノコ類に含まれています。これらの食材をお味噌汁の具にして戴くことをお勧めします。