小満の時期! 人も自然も活気づく! 『骨粗鬆症予防で動けるカラダ造り』

5月12日に開催された食と健康講座「初夏目前! 続!肝臓・胆のうを労る食習慣! 『食用油を理解する』」の講師、坂本まゆみ先生によるレポートです。

内容

  • あなたのカラダは大丈夫?7つのチェック!
  • 実は古い骨と新しい骨は毎日少しづつ置き換わっている!
  • 筋肉・骨・関節の衰え「ロコモティブシンドローム」を知り予防する
  • やっぱり!しっかり!海の緑黄色野菜「海藻」を食べる!
  • やってみよう!簡単!整形外科で教える「筋肉を鍛える運動」
  • 捻挫や打撲に台所にある食材で作る「食べられる湿布」

お客様の感想

本日の講座は如何でしたか?

  • 大満足(もっと聴きたい)54%
  • 満足(役に立った)45%
  • 普通(振り返りになった)1%

引き続き参加したいですか?

  • 是非参加したい72%
  • 参加したい23%
  • ​機会があれば参加したい5%

具体的感想

  • 良かったです。
  • 大変勉強になりました。
  • 大変役に立ちました。
  • 難しいけれど知りたいことばかり。
  • 食べられる湿布、教えて頂いてよかったです。
  • 湿布は、子供の時、母親よりして頂いたのと同じことでした。
  • 毎回素晴らしい話をして頂き、ありがとうございます。
  • 知らないことや間違っていることがたくさんありました。
  • 両親や祖母に本日勉強したことを教えたいと思います。
  • 栄養や食品の摂取法など、すぐに役に立つ知識が得られました。
  • 骨に善い食べ物が分かり、悪い食品も教えて頂けて良かった。
  • 役立つ情報が沢山あって、授業が面白く、あっという間の1時間半でした。
  • 伝えたい気持ちが伝わってくるので、よく学んだり経験されているので聞きたくなります。
  • 先生の講義はよい勉強になりますので、時間のある限り参加したいと思っています。
  • 先生の話は大変勉強になります。最初に受講してから毎回参加しています。これからも参加したいです。

まとめ

●実は古い骨と新しい骨は毎日少しづつ置き換わっている!

骨は古い骨が壊されて、新しい骨が作られ、少しづつ置き換わっている新陳代謝を続けている活発な臓器。通常は、この新陳代謝のバランスが良いのですが、骨粗鬆症の人は、古い骨が壊される量が増え、新しい骨を作る作用が追い付かなくなってしまい、骨の量が減少してくるのです。

閉経とともに卵巣の機能が止まり、女性ホルモンが減少します。特にエストロゲンが減少すると古い骨細胞を破壊するスピードが上昇し、新しい骨が追いつかなくなる結果として、骨の中に鬆(す)が入ったような状態の骨粗鬆症となってしまいます。60歳を越すと2人に1人が、70歳を越えると10人に7人が骨粗鬆症とされています。

厚生労働省の調査によると、要支援から要介護が必要になった原因として「運動器(骨や筋肉の衰え)の障害」が1位で全体の約4割を占めますので、骨や筋肉を丈夫に保つのは、元気に生活する上でとても大切ということになります。

●筋肉・骨・関節の衰え「ロコモティブシンドローム」を知り予防する

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)では、運動器自体の疾患(骨折など)と、加齢による運動器機能不全(筋力低下、持久力低下、バランス能力低下など)が原因となる「運動器の障害」により、「要介護状態になる」リスクの高い状態になることを差します。では、そうならないために、食べると良いもの、食べない方がいいものをお伝えします。

●やっぱり!しっかり!海の緑黄色野菜「海藻」を食べる!

骨を健康にする食材

  • 肉や魚、大豆:骨の半分は蛋白質でできているから。
  • ひじき:骨の材料はカルシウムであり、ひじきに含まれるカルシウムはとても豊富だから。
  • 干し椎茸(日光に当たると体内でも合成されるので日光浴もおすすめ):ビタミンDがカ ルシウムの吸収を助けるから。
  • 納豆、しそ、パセリ、青菜など:カルシウムを骨に沈着させる:必要なたんぱく質の成熟を 促すビタミンKが豊富だから。

ミネラル豊富な食品

骨の主成分:特にCaとMg(骨格を形成し、体液、血液の酸・アルカリバランスを保つ)→ 黒胡麻、山芋、ひじき、わかめ、のり、青のり、あらめ、昆布、スギナ茶(ミネラルの宝庫)など

ムコ多糖類

ねばねば食品:骨・軟骨を生成・強化:ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸などの原料になる もの)→ふのり、キクラゲ、もすく、昆布、わかめ、めかぶ、蓮根、なめこ、おくら、納豆、長芋など

食べてはいけないもの

ミネラルバランスを崩すものとして、代表的なのは白砂糖、コーラ、スポーツドリンクなど高度加工食品として、インスタント食品、レトルト食品、スナック菓子など

『じゃがいも湿布』

じゃがいもは炎症や痛みを抑える作用があることから「打撲・捻挫などのお手当」に良い。

材料

  • じゃがいも 1個(大の大きさだと湿布3枚程度)
  • 小麦粉 1カップ(固さによって前後する)

作り方

  1. じゃがいもの皮を剥き、すり下ろす。
  2. (1)に耳たぶ程度の固さになるまで小麦粉をさっくり混ぜる。 *こねすぎないのがポイント!
  3. ガーゼや布半分に5~6mmの厚さに伸ばす。
  4. (3)の半分を折り返して包み患部に貼る。
  5. 包帯やバンダナ、スカーフなどでずれないように止める。

*乾燥してきたら(約4~5時間で)交換する。
*作り置きする場合にはジプロックなどに保管し一日で使い切る。

以上